生活環境の改善はダニの除去や食べ物の制限だけではない

「環境」という言葉は時として勘違いされやすいものです。患者さんに「今よりも生活環境を改善するように」と医師が一度指導すると、一生懸命に部屋中を掃除機をかけて徹底的にダニを除去したり、アレルギー反応の起こるであろう食べ物の制限ばかりに気を配ったりする人が少なくありません。どうやら環境とアレルゲン(アレルギー症状を起こす原因物質)とを混同しているようです。ここで医師が意図している環境というのは、「毎日規則正しい生活を送る」、「汗をかいたらしっかりとふき取るなどの対策をしっかりする」、「ストレスをためこまない」といった、ごく普通の日常生活の基本的な改善を指しているのです。

 

『アトピー性皮膚炎』は、季節や生活環境・ストレスなどによって症状が大きく左右されやすい病気なのはご存知かと思います。医師の指示どおりに薬を塗ってしっかりと治療していても、一方では毎日不規則な生活やストレスがかかる環境で過ごしているようでは、治療効果は思うように上がって行きません。ですので、自分のライフスタイルを見直して、まず食生活が不規則なら1日3食摂る時間を決めて、肉・魚ばかりではなく、野菜も上手に取り入れた栄養のバランスのとれた食事をする。また、遅くとも今日中には布団に入り、睡眠はしっかりとる。汗をかいたらこまめにタオルで拭き取るか、衣類をこまめに着替える。ストレスはためこまずに、適度にストレス発散に気を付け、症状を悪化させる条件には一つ一つしっかり対策をとるようにしましょう。