タクロリムス外用薬は主に顔や首などに使用する

タクロリムス外用薬は、赤くなった炎症を抑える効果を最も期待されている薬です。アトピー性皮膚炎では、主に顔や首など、吸引率が良い部位でステロイド外用薬を長く使用できない部位に塗ると効果的です。ステロイドホルモンではないので、ステロイド外用薬を使うことによる副作用の心配が一切なく、長期間使用することになっても安全に使うことができまるのです。

 

タクロリムス外用薬の適量

 

タクロリムス外用薬の使用量は、体重10kg当たり1回1g以内を1日2回まで可能です。たとえば、13歳以上で体重50kgの人であれば、1回5gを超えない量を1日2回まで塗ることができる計算になります。患部に塗る適量の目安としては、ステロイド外用薬の軟膏と同量じです。大人の人差指の先から第一関節まで押し出した量が約0.5g。この量で大人の手2枚分の患部に塗れます。

 

タクロリムス外用薬の特徴

 

タクロリムス外用薬は、炎症に対しての著しい効き目があるのが特徴です。ただし、塗った患部がほてったり、ヒリヒリしたりする刺激症状が出ることが欠点と言えます。そのため、初期に、かゆみがひどくてあちこちかいてしまった結果、患部から血が出てしまっていたりジクジクと水のような浸出液が浸み出していたりするときには痛みを感じるので使えません。ステロイド外用薬を使って、症状が改善してきたところで使い始めます。しかし、6〜7割の人は、皮膚に灼熱感があったり、ヒリヒリしたりといった症状を訴えることが多いです。この症状はたいてい数日でおさまってくるのですが、中にはいつまでも刺激感が残ることもあります。使用する前に保湿外用薬をしっかりと塗ると、ヒリヒリ感は少しやわらぎますが、それよりも塗ること自体に苦痛に感じるときは、いったんタクロリムス外用薬の使用をやめて、ステロイド外用薬戻すこともできます。

 

タクロリムス外用薬はステロイドホルモンではないため、ステロイド外用薬を使用することによる皮膚萎縮や血管拡張、多毛などの副作用はありません。顔や首などにアトピー性皮膚炎の症状が出ている人は、何度でもチャレンジして薬自体に慣れてもらい、ゆくゆくはステロイド外用薬なしで過ごせるようになっていけるのが理想と言えます。