ステロイド外用薬は効果的な薬

私たちの体にある内臓器官の中の左右の腎臓の上には、副腎という小さな器官があります。ステロイドとは、その副腎の外側にあたる副腎皮質から分泌されているホルモンのことを言います。体内に入ってきた糖やタンパク質などの代謝にかかわったり、外部からの炎症を抑えたりするなど、私たちが生きていくうえで欠かせない重要な働きをしているホルモンなのです。ステロイド薬というのは、この分泌されているステロイドホルモンを人工的に合成してできた薬です。

 

皮膚で起こった炎症を強く抑えたり、免疫系の働きを抑制したりとコントロールをする作用があります。アトピー性皮膚炎の治療で主に用いられるのは、ステロイド薬の中でも特に皮膚に塗るタイプの外用薬が多いです。ステロイド外用薬は、さかのぼること1952年から治療に使われており、実際に患者さんに使った臨床試験でも効果をしっかりと得られている優れた薬です。期間を定めて、しっかりと適量を使用するといった正しい使い方をすれば、こわがったり、避けたりする必要はまったくありません。ステロイド外用薬を使用することで、アトピー性皮膚炎の症状は劇的に改善していきます。ただし、ステロイド外用薬を塗っていてもほとんど効果がないというケースもあります。その場合は、診断がまちがっていたり、塗っている量が足りなかったりする可能性もあるため、一度、担当医に相談しましょう。