アレルギーと免疫は表裏一体

『アレルギー』と言うのは大勢の中の一部の人に対して起こる異常反応のことです。ではなぜ、そのある特定の人だけがアレルギー反応を起こし、アレルギー性の病気になるのか考えてみたいと思います。

 

私たちの体は、体外から今までない異物(体に合わないもの)が入ってくると、それが自体が何なのか識別し、身体の中からその異物を排除しようとする力が生まれた時から備わっています。外敵から自らを自制する働きです。人間の体には約300万種類以上もの外部から侵入してきた異物を識別する機能が備わっているといわれています。今まで体内になかったウイルスや病原菌などが侵入してくると、「これは敵だ」と判断し、やっつけようと身体が反応します。

 

その時体に侵入した異物は『抗原』と呼ばれます。体は体内に侵入した抗原を認識すると同時に、その異物が再び侵入してきたときの為にと、またすぐに攻撃体勢がとれるようにと、身体の中で『抗体』というものをつくります。

 

それでは、はしかを例にとるとわかりやすいでしょう。
はしかに一度かかると、再びかかることがないのは、はしかという病気に最初にかかったときに、体内ではそれ対する抗体ができ、ふたたびウイルスが侵入してきても以前に出来た抗体がそのウイルスをやっつけてくれるからかかることがないのです。

 

これを『抗原抗体反応』といいます。この原理を応用したのが予防接種で、予防摂取によって出来た体に有益な抗原抗体反応を『免疫』と言うのです。

 

ところが、この抗原抗体反応は時に体に有利に働かないこともあり、体にとってマイナス方向に反応してトラブルを起こす場合があり、その反応が『アレルギー』となるのです。アレルギー反応と免疫は別物でなく、表裏一体の関係にあるといえるのですす。これまでにアレルギー体質をもっている人は、抗原の侵入に対して、異常な反応、つまりアレルギー反応を起こします。その結果の症状として、喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎のような症状を呈するのです。