乳幼児のアトピー性皮膚炎

乳幼児を中心に増えている『アトピー性皮膚炎』とは、離乳食の時の指導が変わったこともその原因の一因になっています。最近は離乳を始める時期が昔よりも早まっており、身体の消化能力がまだ十分形成されていない初期のうちに卵や牛乳などを栄養源として与える傾向が見受けられます。
昭和37年頃までは、生後7カ月以降から、離乳食に固ゆでの全卵を与えるように指導されてきました。このことが卵アレルギーが増えている原因にもなっていると思われます。現在では、卵は5大アレルギーの1つと数えられていることから、出来るだけ遅くに卵を食べさせて反応を見るという指導傾向に変わってきています。卵は食物の中でも特にアレルギー性が強く、食物アレルギーの発現とその後のアレルギー症状の進展にかかわることが研究でわかっているのです。

 

未だにお母さんの中にも「卵は高タンパクで完全食だからできるだけ食べさせたほうがよい」と、「卵神話」にとらわれている人が、まだまだたくさんいるのに驚かされます。確かに世の中の経済が豊かになり、高タンパクの食品が増えたことによって食べられるようになったことの恩恵はとても大きいのですが、卵や牛乳が子供を大きく、そして丈夫に育てるための絶対食品だからと積極的に食べさせることには、大きな問題があるのです。

 

昔に比べると食糧事情が良くなり飽食そして栄養過多が問題視されるようになったきた現代、食生活自体を抜本的なところから見直していくと言うことは、この先アレルギー問題を解決していくうえでは、大変重要なことと言えるのです。