アレルギーを阻止する

アトピー体質の母親から生まれた子供は、おおよその場合乳児期には吐乳、下痢、便秘といった胃腸症状が出たり、おむつかぶれ・脂漏性湿疹(脂肪が多量に分泌される皮膚の部位にできる湿疹)、顔や体の赤く広がる湿疹といったアトピー性皮膚炎に悩まされる事が多いです。

 

早い乳児では生後3か月〜6カ月頃(多くは2〜3歳頃)から、こきゅうをする度にゼイゼイと音がするようになり、ぜんそくが始まります。このぜんそくも大部分は思春期頃には治るものです。しかし、2〜3割の人は大人までぜんそくを持ち越すことになります。またこの頃になると、胃腸の症状は大分軽くなってきていますが、下痢や便秘などの症状が残る場合もあります。アトピー性皮膚炎の多くは、思春期になる頃には、乳〜幼児期から比べる症状はかなり軽症化しているのが普通ですが、中には重症化していく例もみられます。また、思春期の頃になると、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎、さらには目のかゆみなどのアトピー性結膜炎などが出始めて悩まされるようになり、それは大人になってもなかなか治りにくい傾向にあるようです。アレルギーを持った子供たちがやがて成人し、結婚して子供ができると、遺伝として親と同じ運命をたどることもあります。

 

このように、年齢が変化するにつれて、胃腸症状・アトピー性皮膚炎・ぜんそく・アレルギー性鼻炎といったように、異なったアレルギー性の症状が次々と現れてくるので、あたかも行進曲のように繰り返すために、このようなことを『』アレルギー行進曲(マーチ)』と呼んでいます。

 

アレルギー行進曲がもたらす症状の最初に引き金になるのは、食物アレルギーです。乳児の胃腸症状やアトピー性皮膚炎なども、この食物アレルギーによって引き起こされます。人によって原因はさまざまですが、比較的毎日食卓にあがる卵、牛乳、大豆、小麦、米、豚肉、魚介類などがおおよその食物アレルギーの原因になっています。食物アレルギーを予防するには、妊娠中に卵や牛乳のものをなるべく除去すること、そして油分を控えめにすることが大切です。加えて、生後できるだけ早い時期に過敏性食物を除去することが、アレルギー行進曲の予防にもつながっていきます。